【授賞式スピーチレポート】第35回日本映画批評家大賞・小島央大監督が新人監督賞を受賞!
第35回日本映画批評家大賞で小島央大監督が新人監督賞を受賞しました。6月1日に東京国際フォーラムで行われた授賞式に、小島監督が登壇。受賞の喜びや感謝の思い、改めて映画への思いを語りました。当日のスピーチの内容を掲載します。
小島央大監督、受賞の喜びと感謝の思い
栄誉ある賞をありがとうございます。『火の華』は多くのキャストとスタッフの皆さん、そして(撮影地の)新潟からタイまで、本当にたくさんの人に支えられてできた、すごく熱い映画だと僕は思っています。特に企画から脚本まで二人三脚で挑んだ山本一賢さん、前作『JOINT』を世の中に送り出し、今回も野心的な企画に賛同してくれた成プロデューサー、そして劇場公開を実現できたのも全国の劇場の皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。
この数年ですごく世の中がきな臭くなって、「ヘイト」というものが広がりやすくなっている代わりに、「戦争反対」という至極当たり前の言葉が言いづらい世の中ですが、そういう世の中だからこそ「今年も夏、花火が上がったらいいなと」と言いたいです。その言葉が表す人間の力やポテンシャル、そして未来――そういったものに、この賞を捧げたいと思います。今年の夏も、花火が見たいです。皆さんもぜひ。
そして最後に、今日来てくれた母親と来られなかった父親、いつもありがとう。そして父親には「ハッピーバースデー」と伝えたいです。これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。

選考委員・伊藤さとりさんからのことば
『JOINT』を見た時、(小島監督を)なんて美しい構図を撮られる方なのだろう、そして社会にメスを入れるような、何かを提言するような映画を作り上げる監督なのだろうと思いました。そして、今回の『火の華』もユーロスペースで見て、ちょうど不安定な社会情勢で「平和とは何だろう」と考えていた中で、小島監督が火薬を、人を殺める武器から、人を感動させる花火へと昇華させるということを映画で焼き付けている。しかも、それを(『JOINT』に続いて)山本一賢さんと一緒に作り上げているということに、私は胸を打たれました。本当に、こういう監督がこれからもずっと映画を撮り続けられる世界であってほしいですし、日本であってほしいと思います。ですから、今日こうしてここに来ていただけたことを、本当に私は心から嬉しいです。素晴らしい作品をありがとうございました。
伊藤さとりさんによる選考理由全文はこちら↓
https://jmcao.org/35th/film10.html

小島監督の結びのことば、花火と映画
皆さんも花火が上がったらとりあえず空を見上げると思いますが、その一体感というのが映画に似ていると思っています。スクリーンに映し出されるいろんな世界が、皆さんの眼差しを受けて、生き生きと、そして力強く生きている。(花火と映画は)リンクしているし、美しいと思います。本日はありがとうございます。


